本日より2023年度教育実習が始まりました。
10名の初々しい実習生の皆さんです。皆本校卒業生です。本校を卒業して4年、再び彼らの姿を見て、「成長したな」という印象です。
さて、教員をめざす者にとって教育実習は必須です。今「働き方改革」が広く叫ばれていますが,本校にとってこの教育実習に係る各教員の時間的割合はかなりのものです。それを承知で先生方は受け入れをしてくれています。先生方は卒業生の未来をも、応援しているのです。それは,かつて先生方がこの教育実習で鍛えられ,学んだ成果が今の自分に結びついていることを実感しているからです。実習生には感謝の念を持ち、誠実に取り組んで欲しいと願っています。
私自身、今から38年前の教育実習については印象深く覚えています。授業も含めて,本当に失敗の連続でした。頑張っていなかった訳ではありません。しかし,うまくいかないことの方が多かったです。それを指導教官はじめ、多くの先生方が根気強く指導をしてくれました。
「何事にも挑戦し,失敗から学ぶ!」是非,実習生がこの実習を通して体験し,それを生徒に示してもらいたいです。私自身,本当に今の自分があるのは,教育実習の場で、失敗ばかりして,指導教官や生徒に迷惑をかけたという当時を常に振り返られることができるからだと思っています。そんな思いを皆さんにも将来持ってもらえるような実習期間になるよう,私たちは応援します、有意義なものとしてください,と実習生の皆さんに伝えました。
私も実習生のひたむきな取組を通して,多くの発見をして,彼らからしっかり学びたいと思っています。
Education is not the filling of a pail, but the lighting of a fire - William Butler Yeats
教育とは桶(に水)を満たすことではなく、(心に)火を灯すことである